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小学生で英検®何級まで合格できる? 効率のよい勉強法も紹介!

更新日:2023.06.26

公開日:2023.06.26

小学生で英検®何級まで合格できる? 効率のよい勉強法も紹介!

2021年度に実施された英検®の小学生以下の志願者数は46万1154人でした。小学校の英語教育が必修化されたことにより、英検®を受験しようと考える人が増えている傾向です。2017年度からの5年間で2021年は最も受験者数が多くなりました。今回は、小学校で英検®を受ける場合、何級までなら合格できるのかを説明し、英検®に合格するための効率良い勉強法について解説します。

英検®5級

英検®の試験には、試験内容がリスニングのみで英語に親しむことを目標に英語学習とテストを兼ねた英検Jr. ®と呼ばれる試験と通常の英検®があります。英検Jr. ®は児童向けの学習支援テストで、通常の英検®は合否判定を伴う文部科学省認可の公的な資格試験です。英検®の合格証は英語力の証明書として位置づけられており、高校・大学の入学試験や単位認定で優遇されています。通常の英検®を受験する場合、最も初歩のグレードは5級です。小学生以下で英検®を受験する場合、ほとんどは英検®5級から受験することになるでしょう。ここからは英検®5級のポイントと勉強法について解説します。

基本単語を覚えれば楽に合格できる

英検®5級は、中学1年生程度の英語力が必要とされています。試験時間は筆記試験が25分、リスニング試験が20分です。必要語彙数は約600語で、ほとんどの単語が日常生活で身近に使われているものとなります。英検®5級の筆記試験は4つの選択肢から一つを選ぶ形式です。大問1は文脈に合った適切な単語を選ぶ問題で、単語の意味を知っていればほとんど解答できます。大問2は会話文の空欄になった部分に適切な語句を埋める問題、大問3は与えられた日本語の文に合うように語句を並べ替えて英文を完成させる問題です。英検®5級には文章問題はありません。英検®5級のリスニング試験は、3つか4つの選択肢から一つを選ぶ形式です。リスニング試験も単語または短文で出題されるため、聞き取りができれば問題なく解答できるでしょう。

1-1.基本単語を覚えれば楽に合格できる

小学生向けの英検®5級勉強法

英検®5級に向けた単語対策としては、英検®5級向けの単語帳を1冊用意し、勉強していくと良いです。学校の英語の授業で使っている高学年向けのテキストに出てくる単語を覚えるだけでも対策になります。英検®5級は英検®の導入試験なので、楽しく対策することがポイントです。イラストが多くカラフルなテキストを選ぶと良いでしょう。英検®の過去問題集を購入して何度か練習しておくことも良い対策法です。

問題形式に慣れることにもなり、よく出てくる単語の確認にもなります。英検®5級は筆記試験とリスニング試験のどちらもバランス良く得点する必要があり、合格するためには6割の正解をめざしたいところです。筆記試験もリスニング試験もそれぞれ25問ずつ、合計50問出題されるので、30問以上の正解をめざしましょう。リスニング試験は全体の半分の配点を占めているので、音声付きの過去問演習で聴く力を養うことがポイントです。

英検®4級

英検®4級は中学2年修了程度の英語力が必要とされます。小学校で習わない文法事項が出題されるため、小学生が独学で英検®4級に合格するのは少々ハードルが高めです。ここからは、英検®4級のポイントと勉強法について解説します。

ある程度の文法学習が必要になる

英検®4級の必要語彙数は約600~1300語といわれています。英検®5級は約600語だったので、それよりも最大で約700語増え、英検®5級の倍以上の単語数を覚えることが必要です。英検®4級にはbe動詞の文、一般動詞の文、現在進行形の文など基本的な文法問題などの他に過去形、助動詞、不定詞、動名詞、比較なども出題範囲に含まれます。

2-1.ある程度の文法学習が必要になる

筆記試験の出題傾向は4種類です。短文の文脈に合うよう必要な語句を補充する、会話文の空欄に合う語句を補充する、提示された日本語に合うよう語句の並べ替えをする出題方式の他に長文を読んで内容について答える長文問題も出題されます。いずれも4つの選択肢から一つを選ぶ出題形式です。英検®4級のリスニング試験は3つか4つの選択肢から一つを選びます。英検®4級では筆記試験、リスニング試験ともに問題数が30問に増えるので、過去問によるしっかりした対策が必要になるでしょう。

小学生向けの英検®4級勉強法

まずは、英検®4級の受験に必要な単語力と文法を身に付け、ある程度できるようになったら過去問を解いて出題傾向をつかむ練習をしていきます。単語学習は、英検®4級に対応した単語帳を購入して覚えていきましょう。前置詞や接続詞が含まれる熟語や会話表現なども出題されるので、抜けがないように押さえておく必要があります。小学生が英検®4級対策の勉強を独学でする場合、文法学習でつまずきやすいです。文法問題には、現在進行形や未来形、過去形が出題されます。過去形の不規則動詞や形容詞と副詞の比較級・最上級などの語形変化も把握し、整理しておくことが必要です。英検®4級の合格ラインは約60%なので、それほど高いわけではありません。小学生が英検®4級を受験するなら、塾や英会話教室で指導してもらうと効率良く対策できるでしょう。

英検®3級

英検®3級は中学卒業程度の英語力が必要とされます。英検®3級の合格はかなりハードルが高くなりますが、小学生でもきちんと対策をすれば十分に合格は可能です。首都圏で子どもに英語教育をしている母親590人に対して行ったアンケートによると、約4人に1人は英検®3級以上に合格しているというデータがあります。ここからは、英検®3級のポイントと勉強法について解説します。

中学校で習う内容の大部分を理解しなければならない

英検®3級に合格するために必要な語彙数は約1250~2100語とされています。4級が約600~1300語とされているので、さらに約800語を学ばなければなりません。英検®3級では日常で使われる単語が多く出題されます。文法では、受動態、現在完了、現在分詞、過去分詞、関係代名詞、間接疑問文などが新たに学ぶべき範囲です。

3-1.中学校で習う内容の大部分を理解しなければならない

英検®3級は大問1の文法問題の割合が高いので、文法は幅広く網羅しておかなければなりません。文法にあまり自信がない場合は、単語力でカバーする必要があるでしょう。ただし、英検®3級で出題される単語は日常生活で使われるものが主なので、単語としてはさほど難しくはありません。覚えておくべき熟語や会話文も英検®3級では多くなります。筆記試験の出題形式は4つの選択肢から一つを選ぶ他に記述式の英作文が加わることが特徴です。また、英検®3級からは1次試験の他に2次試験として英語による面接が行われます。

小学生向けの英検®3級勉強法

英検®3級は文章量が全体的に多くなり、特に長文問題は4級と比べて長い文章を読みこなさなければなりません。文章を正確に、速く読み取る能力を身に付ける必要があります。過去問を解いて出題形式に慣れておくことも必要です。ライティング問題は英文で質問が書かれており、それに対して自分の考えを25~35語で答える形式です。基本的には、PREP法と呼ばれる結論・理由・具体例・結論という流れで書く練習を行っていきます。

英検®4級まではリスニングは2回ずつ放送されますが、英検®3級になると大問1は1度しか放送されません。そのことを事前に知っていないと慌ててしまう可能性があるので注意が必要です。大問2と3は2度放送されます。リスニングのレベルも全体的に高くなっているため、きちんとした対策を行っていないと合格は難しいでしょう。また、二次試験の英語面接の練習もしておく必要があります。

英検®準2級

英検®準2級は高校1~2年生程度の英語力が必要とされます。小学生で合格するのはかなり難しいといえるでしょう。英検®準2級は帰国子女や英語の早期教育を行っていた場合でなくても合格することは可能なのでしょうか。ここからは英検®準2級のポイントについて紹介します。

中学生以上の単語力・文法力・読解力が求められる

小学生で英検®3級に合格できたのであれば、英検®準2級に合格できる可能性は高いといえるでしょう。なぜなら、英検®3級に合格できたということは、中学までに学ぶ文法を十分に理解できていると推測できるからです。ただし、英検®準2級に合格するための必要語彙数は2600~3600語とされており、英検®3級の必要語彙数と比べると1.7~2倍ほどに増加します。文章の内容を正しく読み解くためには、単語力を身に付けることが必要不可欠です。

4-1.中学生以上の単語力・文法力・読解力が求められる

また、英検®準2級では説明文や図・表から読み取る力も求められるので、英語力だけを身に付けたのでは太刀打ちできない面が出てきます。国語や社会などで読み取り問題が苦手な人は、読み取りの力を養う対策を行う必要があるでしょう。英検®準2級は高校生向けの試験であるため、ビジネスシーンや政治・経済など、問われる内容も難しくなっています。英検®準2級を受験するにあたっては、平均的な小学生以上に知識力や読解力がなければ、日本語ですら正解を導き出すのが難しい可能性があるでしょう。

小学生向けの英検®準2級勉強法

英検®準2級レベルで必要とされる単語は英検®3級と比べて数が多く、単語を身に付けるだけでも相当な時間がかかるため、計画的に勉強を進めていく必要があります。英検®準2級は英検®3級の内容が理解できている前提で出題されるので、まずは英検®3級で出てくる英単語を完璧にしましょう。そのうえで、英検®準2級用の単語帳を活用し、語彙力を十分に高めることが大切です。英検®準2級に合格するためには、英語の知識がまったくないところから勉強を始めて800時間が必要といわれています。そのため、英検®準2級に合格するためには、英語学習用アプリなども活用し、隙間時間にも学習に励んでいくような意気込みが必要です。

英検®準2級の筆記試験の構成は3級とほぼ同じですが、英検®3級は長文が1問だったのに対して英検®準2級は長文が2問出題され、全体で大問4問とライティング問題の構成になります。問題数が増えるため試験時間も英検®3級の50分と比べて長くなり、筆記試験は75分です。リスニング試験と合わせると試験時間は100分の長丁場になるので、小学生でそれだけの長時間にわたって集中力を維持できるかということも課題です。また、筆記試験の対策だけにとどまらず、2次試験の英語面接対策も行っておきましょう。

英検®2級以上は小学生だと難しい?

先に提示した、首都圏で小学生の子どもに英語教育をしている母親に対して行ったアンケートによれば、小学生で英検®2級以上に合格している子どもは8.5%です。全体の1割弱なので多いとはいえませんが、英検®2級以上に合格することは小学生に限らず一般的にも難易度が高いので、それを考慮すれば少なくありません。ただし、英検®2級以上に合格している小学生は、ほとんどが帰国子女か早期教育を受けてきた子どもであると予測できるでしょう。

5.英検®2級以上は小学生だと難しい?

英検®2級は高校卒業レベルの英語力が必要とされます。大学入学共通テストや大学の入学試験と重なる部分も多く、大学受験の際に英語力を大学側に提示する指標として使われることも少なくありません。そのため、小学生で英検®2級を受験する場合、小学生で中堅大学の入試問題に挑戦するのと同等の意味を持つことになります。英語への知識がまったくない人が英検®2級に合格するためには、準備として約1600時間の勉強時間が必要だといわれているため、小学生から英語教育を始めて英検®2級に合格することは現実的ではありません。もし小学生のうちに英検®2級の合格を目指したいのであれば、就学前から英語教育を始めておくのが理想です。

小学生がS-CBTで受験するメリットは?

英検®にはS-CBT試験と呼ばれるコンピュータを用いて会場で行われる試験方式が用意されています。決められた日に指定された会場に出向く必要がある従来型の試験は、年間に3回しか試験日が設定されていません。そのため、部活や用事などと重なると受験したくても受験できず、予定を調整するか次の受験日まで待たざるを得ませんでした。S-CBTは原則として毎週土日に試験を受けられるので受験機会が多く、自分の都合に合わせて受験日を選べます。従来型の試験では筆記試験と面接は別の日に行われますが、S-CBT試験は4技能の測定が1日で完結するので、時間的なメリットも大きいです。

6.小学生がS-CBTで受験するメリットは?

また、全国47都道府県に最低でも一箇所以上のテストセンターがあり、日程や会場を自分で選べます。テストセンターの中には平日の試験を行っているところもあるので、利便性が高い点が魅力です。ただし、英検®S-CBTは準1級、2級、準2級、3級しか実施していないので、5級や4級を受験したい場合は従来型の試験を受けることになります。受験の際は、スピーキングは吹き込み式、リスニングとリーディングはパソコンのマウスで、ライティングは解答用紙を手書きするかキーボード操作で行うので、パソコン操作に慣れていることが必要です。

小学生だからこそ英検®にどんどんチャレンジしよう!

小学校での英語必修化により、これまで以上に英検®を受験する小学生は増えるでしょう。しっかり勉強すれば、3級までは十分に合格できます。ただし、効率良く単語や文法を学ぶためには英会話教室に通うと良いでしょう。「WinBe」は英検®に必要な「聞く・話す・読む・書く」の4技能がバランス良く身に付けられ、集中的に英検®対策を行うコースもございます。まずは一度無料の体験レッスンを受けてみてはいかがでしょうか。

執筆者:子ども英語・英会話教室WinBe コラム編集部