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英語脳の作り方は?効果的なトレーニング方法と注意点について解説!

更新日:2023.06.26

公開日:2023.06.26

英語脳の作り方は?効果的なトレーニング方法と注意点について解説!

英語でスムーズにコミュニケーションが取れるようになるためには、英語脳を鍛えることが欠かせません。英語と日本語では文の構造や音の構成が大きく違うため、使用する際に活性化する脳の領域が異なります。英語脳とは、この英語を使うときに活発化する脳の領域のことです。本記事では、英語脳を鍛える方法や注意点について詳しく解説します。最後まで読めば、英語脳を作るにはどうすればよいかが分かるようになるでしょう。

そもそも英語脳とは?

英語教育では、しばしば「英語脳が大事」といったことがいわれます。英語脳は概念的なものではなく、科学的に存在が証明されているものです。ここでは、そもそも英語脳とはどのようなものかについて解説します。

英語と日本語では脳が活動する領域が違う

新潟大学の中田教授が行った実験によると、日本人が日本語で話すときとアメリカ人が英語で話すときとでは、脳の活動領域が明確に異なることがわかりました。その理由について、東京大学の池谷准教授は、英語と日本語とでは文法構造や音韻が異なるからだろうとしています。ここから、日本語と英語とでは、使用の際にそれぞれ脳内にある独自の回路が使われることが分かります。そのため、英語でスムーズやり取りできるレベルになるためには、英語脳(英語回路)を作ることが欠かせないのです。

英語脳では日本語を介さず英語を英語のまま理解する

英語脳が形成されれば、日本語を挟まずに英語を英語のままで理解できるようになります。多くの日本人は、たとえばネイティブに英語で道を聞かれたとき、頭の中で日本語に訳して考え、答える内容を英訳してから道案内するでしょう。このようなステップを踏むのは、英語脳が形成されていないためです。日本語脳で英語を理解しようとするので、やり取りに時間がかかります。日本人であっても英語脳ができていれば、英語で道を聞かれてもそのまま理解でき、英語ですんなり道案内することが可能です。自分の意見や考えを日本語で組み立てて英語に変換する工程が入らず、最初から英語で組み立てるため、スムーズに会話できます。

英語脳になるとどんないいことがあるの?

英語を学んでいる人や英語でやり取りできるようになりたい人にとって、英語脳の形成にはさまざまなメリットがあります。ここでは、主なメリットを2つ紹介します。

2.英語脳になるとどんないいことがあるの?

1.英語を理解するスピードが上がる

英語脳があるかどうかで、英語を読んだり聞いたりしたときの理解のスピードに大きな違いが出ます。英語脳がない場合、英語を日本語に訳して考え、言いたいことを英語に翻訳する過程が必要です。理解に時間がかかるため、相手が英語で話し続けていると最初は聞き取れても次第に追いつかなくなるでしょう。これではうまくレスポンスすることもできません。英語脳が作られていれば、英語で聞いたときにそのまま理解できます。英語でのレスポンスもスムーズにできるため、途切れることなく会話を続けられるでしょう。

英文を読むときも、英語脳があるかどうかでスピードが変わります。英語脳ができていなければ、長めの英文を読んだときに構造を考えたり返り読みしたりするため、時間がかかるものです。疲れてきて、途中で文章の内容が分からなくなることもあるでしょう。英語脳ができていれば、語順そのまま理解できるのでスピーディに読み進められます。英語の試験で長文読解をするときなど、さっと読めれば考える時間が取れるので有利です。ビジネスで英文資料を読むときも、英語脳が作られていれば大きく役立ちます。

2.スムーズにスピーキングができる

英語脳が形成されれば、スピーキング力も向上します。これは、日本語で言いたいことを考えて英語に翻訳する手間がかからず、英語のままアウトプットできるからです。英語で考え英語で話すので、日本語の直訳のような不自然な言い回しになりません。自然な英語のフレーズを使って話せるようになります。たくさんスピーキングすることで、発音やイントネーションも向上し、きれいに話せるようになるでしょう。

英語脳の作り方は?効果的な方法を紹介!

英語を学習するなら必須といえる英語脳ですが、何年も勉強していても形成されていないケースは珍しくありません。とはいえ、正しい方法で英語を学べば、英語脳を作ることは可能です。ここでは、英語脳の具体的な作り方について解説します。

英単語の意味をイメージで覚える

英語の学習では、大量の英単語を覚えることが欠かせません。知っている単語が多くなるほどできる表現も増えます。英単語を覚えるとき、日本語で意味を覚えることが多いでしょう。たとえば、「dog」であれば「犬」、「cat」であれば「猫」という具合です。しかし、日本語で意味を覚える方法は英語脳の形成を阻害するため、あまりおすすめできません。なぜなら、英語を見たり聞いたりしたときに、いったん日本語の意味に変換する癖がついてしまうからです。

英語の単語を覚える際は、日本語で意味を覚えるのではなく、「イメージ」で覚えるようにしましょう。たとえば、「cat」であれば猫そのもののイメージが思い浮かぶように意識して覚えます。うまくイメージできない単語を覚えるときは、検索エンジンに入力して画像検索するとよいでしょう。単語にまつわる写真やイラストが多数表示されるので、覚える一助になります。

3-1.英単語の意味をイメージで覚える

リスニングを重視して勉強する

中学や高校で英語を学んだとき、長文読解や英作文の時間が多く、リスニングの時間はあまりなかった人も少なくないでしょう。しかし、英語脳を作るならリスニングが非常に大切です。赤ちゃんは家族が話す言葉を聞いて覚え、たどたどしいながらも話しはじめ、少しずつ母語を習得していきます。読んだり書いたりするのは次の段階です。まずリスニングからはじめることは、言語を学ぶにあたって正しい順番といえます。

すべての学習をリスニングベースに切り替えましょう。単語やイディオムを覚えるときは、音源を用意し、まずは耳で聞いて覚えることが大切です。ネイティブのきれいな発音に耳を慣らしましょう。リスニングの練習を継続し音で覚えるようにすれば、少しずつネイティブが話すナチュラルスピードの英語でも聞き取れるようになっていきます。

3-2.リスニングを重視して勉強する

聞いた音をそのまま口に出してみる

聞いて覚えた英語の単語やイディオム、文章は、発音やイントネーション、リズムを真似ながらそのまま発話して練習しましょう。黙々と聞いて覚えるだけでは、実際の会話になったとき言葉が何も出てこないことがよくあります。これは、単純に英語で話すことに慣れていないからです。声に出して言うことで、記憶に残りやすくなるだけでなく、スピーキングの練習にもなります。英語が話せる環境を整え、口に出して言う練習を繰り返しましょう。英会話スクールが理想的な環境ですが、聞いた音をそのまま繰り返す練習なので、自宅でも十分にできます。

英文をたくさん読む

英語脳を作るには、多量の英文に触れることも大切です。インターネット上には英語の素材がたくさん存在します。小説やコラム、ニュースなどなんでもよいので、良質な英語で書かれた文章にできるだけたくさん触れるようにしましょう。その際、日本語に訳しながら読んではいけません。英語を英語のまま理解するように努めることが大切です。返り読みなどもしないように注意します。分からない単語があってもなるべく辞書で調べたりせず、前後の文脈から意味を推測して読み進めることが大切です。

あまり難易度の高い文章を選んで、一文中に意味を知らない英単語が4つも5つも出てきては、英語のままで理解するどころではありません。読み進めるのも苦痛になるでしょう。そのため、読む英文は簡単に思えるもの、自分のレベルに合ったものを選ぶことが大切です。また、興味がある分野について書かれた文章であれば、ややレベルが上のものであっても最後まで関心を持って読み進められるでしょう。

英語で独り言を言ってみる

頭の中で英語で独り言を考える練習も、英語脳の形成には有効な方法です。英語の学習で覚えた単語や文法を使って話すことで、記憶の定着につながり、運用にも慣れることができます。脳内独り言のポイントは、日本語で考えてから英訳するようなことはせず、英語のみで考えることです。独り言の内容は何でも構いません。自分が今していることや今日あったことなどを英語にするとよいでしょう。掃除をしていてリビングに掃除機をかけるところなら「I’m going to vacuum the living room.」、コーヒーが飲みたいなら「I'd like to have a cup of coffee.」と頭の中で考えるイメージです。

つい日本語が浮かびそうになりますが、思ったことをそのまま英語で浮かべるように意識しましょう。

英語で誰かと会話をする

英語はコミュニケーションを取るためのツールです。頭の中で独り言を考えるのも英語脳を作るよい練習にはなります。とはいえ、英語でスムーズに理解したり会話したりできるようになるためには、実践的な練習を積むことが必要です。実践的な練習とは、誰かと英語で会話することを意味します。英会話スクールやオンラインレッスンなどを利用して英語で話す機会を作り、頭の中で練習した英文を使って会話に挑戦してみましょう。

会話の途中で理解できない単語が出てきたら、うやむやにして流してはいけません。思い切って、その単語はどういう意味なのかと英語で尋ねてみましょう。語彙を増やすことにつながります。言葉が分からなくて尋ねるときの一般的な文章は「What is the meaning of" __"?」「What does "__" mean? 」などです。"__"の部分に、意味が分からなかった単語を入れて聞いてみましょう。

3-6.英語で誰かと会話をする

英語脳を作るうえで避けたいこと

ここでは、英語脳を作るために避けるべきことを2つ紹介します。どちらも普段の英語学習で、ついしてしまうことなので、注意しましょう。

1.日本語を介して英語を学ぶ

英語脳を作るためには、英語を英語のまま理解する練習が不可欠です。長文を読むときも英作文を考えるときも、会話するときも、日本語で考えるステップを挟まないようにしましょう。特に、英語で会話をしていて言葉に詰まったときは注意が必要です。思わず「えっと…」「あー、あの」などと呟いてしまうと、そこから思考が日本語に引っ張られかねません。「絶対日本語で考えない」と強く意識することが大切です。言葉に詰まったら、「Well」「You Know」などの英語のつなぎ言葉を使ってみるとよいでしょう。ぐっと英会話らしくなります。

英作文を書くときも、日本語で伝えたいことを考え、それを逐一英語に訳すようなことはしません。単語の細かな意味にこだわる必要はなく、大まかなニュアンスが伝わるような表現を考えることが大切です。分からない単語があったときや新しい単語を覚えるときも、和英辞典や英和辞典を見るのはなるべくやめましょう。日本語の訳で覚えることは避けるべきなので、英英辞典を使うのがおすすめです。英語を英語で理解するのによい練習になります。

2.英語を後ろから訳して理解する

英語は主語の後ろに動詞が来ますが、日本語では動詞が来るのは文末です。そのため、英語の文章を見たり聞いたりしたときに、後ろから戻って理解する人は少なくありません。これを「返り読み」や「戻り訳し」などといいます。英語脳を形成するには、戻り訳しせず、英語を英語の語順のままで理解することが大切です。日本語の構文や語順に対応させて理解する手法は、英語の理解に日本語を介在させることになるため、英語脳が育ちにくくなります。

また、英語を聞いて後ろから前に戻って理解するようなことをしていると、その分時間もかかります。会話の場合はスムーズなやり取りができないでしょう。

子どもの英語脳を鍛えるには環境作りが大切!

英語脳を鍛えるのに、必ずしも留学する必要はありません。日本にいても、環境を整えることで英語脳を育むことは可能です。大人でも可能なので、思考が柔軟な子どもであれば、なおさら効果が期待できます。英語を勉強して覚えるというよりも、自然に習得する感じになるでしょう。手軽な方法は、子ども向けの教材やアプリを使って楽しくナチュラルに英語に触れられる環境を作ることです。豊富な教材やアプリがあるので、子どもに合ったものを選ぶとよいでしょう。

また、親子で英語ゲームをするのもおすすめです。幼い子どもは、つまらないと感じたらすぐにやめてしまいます。しかし、大好きなママやパパと一緒になってゲームをするのであれば、飽きずに続けられるでしょう。英語が苦手なママやパパは、子どもと一緒に英語を学ぶのも1つの方法です。楽しく学んで、お互いにがんばれるでしょう。

家庭で英語環境を作ることが難しければ、子ども向け英会話教室に通うのが効果的な方法です。子ども向け英会話教室は、子どもの興味を引きつけ分かりやすく教えるメソッドを知っています。飽きやすい子どもでも、楽しく自然に英語が身につけられるでしょう。

5.子どもの英語脳を鍛えるには環境作りが大切!

楽しく学びながら子どもの英語脳を育てよう!

英語脳とは、英語を英語のまま理解する脳のことです。英語脳が育てば、英語を見たり聞いたりしたときに理解するスピードが速くなり、スピーキング力も向上します。WinBeでは、3歳~小6の子どもを対象に、無理なく楽しく英語を学べるレッスンを行っています。無料体験レッスンも実施しているので、興味のある方はお気軽にご参加ください。

執筆者:子ども英語・英会話教室WinBe コラム編集部